症例

症例 · 2022/03/25
下顎の臼歯を抜歯する機会がありましたので報告します。 症例はこのブログにも登場したことのあるポニー君です。 前回はEOTRHという切歯の疾患でしたが、今回は臼歯に異常が見つかりました。 定期的な歯科メンテナンス時に、306と406に痛みがあることで判明しました。 特に306は指で動くほど緩くなっていました。...

眼瞼部のサルコイド
症例 · 2021/11/17
2歳育成馬の下眼瞼付近の腫瘍を取ってほしいとの依頼でした。 おそらくサルコイドだろうとの推測で、眼瞼の機能を損なわないよう注意して全摘し検査へ出しました。 病理組織検査では、組織的にサルコイドもしくは線維肉腫などの軟部組織腫瘍でも矛盾しないとのことでした。...

前肢の中節骨遠位における剥離骨折
症例 · 2021/01/26
昨年珍しい症例に遭遇したので紹介します。 11月初旬に左前肢の跛行を呈するという主訴で初診。10月初旬から馴致をはじめ、ロンジングをした際に暴れてその後跛行し、約3週間舎飼いにした。歩様が良化したので、1週間曳き馬ほどのペースでウオーキングマシンに入れたところ再度跛行するようになったとのこと。

症例 · 2020/12/05
秋から冬にかけては離乳後の繁殖牝馬の歯科治療を実施する機会が増えます。今回、5歳の繁殖牝馬においてRetained deciduous incisorsを見かけ治療しましたので報告いたします!この症状は、ミニチュアホース、乗馬や繁殖牝馬、現役の競走馬でも見られ、それほど珍しいものではないように思います(個人的には今年4例目)。

症例 · 2020/10/22
今年生まれた当歳馬で、高熱と鼻汁という主訴で初診。この時点で下痢は見られず、感冒として処置した。しかし、3日目から下痢がひどくなったため、抗生剤をOTCに変更し、採血したところ、TP 2.6g/dl、Alb 1g/dl とローソニア感染症に特徴的な低タンパク血症、低アルブミン血症を呈していた。糞便のPCR検査を行ったところ、Lawsonia...

症例 · 2020/10/12
以前このブログでもお伝えしたポニーのEOTRHが再発してしまいました。 元気は良好ですが、歯肉が腫れ、押すと痛がります。レントゲンで吸収像とセメント質の 増殖を認め、痛みを取るためにすべての切歯を抜歯することにしました。 EOTRHの治療法は現状では抜歯をすること以外ありません。

症例 · 2020/10/08
馬の股関節脱臼は、多くの靭帯や筋肉に囲まれた関節であることや寛骨臼が深いことから、牛や小動物に比べて非常に稀な病態である。馬で起こるとしてもそのほとんどが子馬、ミニチュアホース、ポニーなど小さな馬に限られ、普通は片側で、その変位はいつも頭背側である。...
症例 · 2020/09/24
当歳馬が、母馬とゲートの支柱に挟まれて、右後肢を着地できないとのことで往診した。